その他(ボトックス治療・睡眠時無呼吸症候群・部分矯正)
その他(ボトックス治療・睡眠時無呼吸症候群・部分矯正)
歯科におけるボツリヌストキシン治療は、「咬む力を抑える」のが主な目的です。歯ぎしりや食いしばりだけではなく、日常での咬む力が強すぎることで顎が痛くなったり、被せ物が割れたりすぐ外れたりする、または歯が折れてくるということがあります。
ボツリヌストキシン治療とは、ボツリヌス菌が生成する毒素である「ボツリヌストキシン」を注入して筋肉の働きを緩和する治療法です。これにより、咬む力が強すぎることに起因する症状の緩和や、トラブルのリスクを低減させることが可能になります。
治療は主に咬む筋肉に関与する下顎にある咬筋というところに注射を行います。個人差はありますが、効果発現まで約2週間、効果が持続する期間は、おおよそ4~6カ月と言われています。
初回 | ¥33,000 |
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2回目以降 | ¥27,500 |
(全て税込)
一緒に寝ていると横の人に「いびきがうるさい」、「息が止まっている」など指摘されることがあるかもしれません。またここ一番の大事なときでも無意識に急に寝落ちしてしまうなど、こういったことは睡眠時無呼吸症候群が関与しているかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群は寝ている間の舌の喉への落ち込みや、肥満や骨格的な要因で寝ている間の気道が狭くなったりすることで、繰り返し呼吸が止まったり、呼吸が浅くなる疾患です。
寝ている間なので本人の自覚はほとんどなく、一緒に寝ている方がいなければ、なかなか気が付きにくい疾患です。しかし、潜在患者は日本だけで2〜300万人もいると言われています。睡眠中に10秒以上呼吸が停止することを無呼吸といい、呼吸が浅くなることを低呼吸といいます。無呼吸と低呼吸の回数が1時間当たり5回以上発生した場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠が浅くなってしまい、日中に強い眠気や倦怠感を感じるようになります。そして、集中力や記憶力の低下、居眠りなどから、日常生活や仕事に支障をきたすこともあります。特に運転中の眠気は非常に危険です。
また、呼吸が停止すると、その度に体は低酸素状態になります。繰り返される低酸素状態は体にとって大きなストレスとなり、心臓をはじめとして体全体にとって重い負担となります。実際に、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧症や心臓病、不整脈、脳卒中の可能性を高め、放置していると死亡リスクが高くなることが知られています。
このような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の罹患率は男性の方が高いと言われていますが、男女比は2~3:1と、女性の方も注意が必要です。
男性では働き盛りの30~60歳代に多く見られる傾向があります。女性も更年期を過ぎたあたりから罹患率が高まってきます。特徴的な症状であるいびきの頻度が高くなってきたら要注意です。
いびきや無呼吸は自分では自覚がなく、家族に指摘されて初めて気づくことも多いです。日中の眠気により業務に支障が出る場合や、ドライバーなど仕事で運転をされる方は事故につながることもありますので、一度、検査を受けることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)には閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)、そして両者が組み合わさった混合性睡眠時無呼吸症候群がありますが、最も多くみられるのがOSASです。OSASの原因は、睡眠中に発生する上気道(鼻からのどにかけて)の閉塞や狭窄です。狭くなった気道のすき間を空気が通ることで“いびき”が生じ、気道が閉塞してしまうと無呼吸が発生します。
肥満は無呼吸の最も多い原因です。首や喉(のど)まわりに脂肪が沈着すると、上気道が狭くなってしまいます。その他にも、あごが十分発育していない小顎症、扁桃肥大、巨舌症(舌が大きい)、口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)による狭窄などが原因となることもあります。日本人特有の顔の形や顎が無呼吸の原因となることも多く、肥満がない方でも無呼吸がみられることはめずらしくありません。
生活習慣の改善(ダイエット、飲酒制限など)、CPAP、上気道の拡大手術、口腔内装置(マウスピース)などが挙げられます。
内科や呼吸器科での診断のもと、症状が比較的軽度の場合は、マウスピースを使用することで改善が期待できます。歯科領域で携わるのは、このマウスピースになります。
保険が効くものでは、完全に上下の顎を固定するタイプになります。医師の診断書が必要になります。
また、保険外のマウスピースですと、「ソムノデント」という装置を取り入れており、上下が別々なので、つけたまま顎を動かしたり話しがしやすかったりと比較的違和感が少ないものになります。保険のものと比較するとフィットがより良く、またマウスピースの前後の位置の微調整が行いやすいという特徴があります。
保険適応の無呼吸症候群のマウスピース | 約¥15,000 |
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ソムノデント | ¥165,000 |
※保険適応の無呼吸症候群のマウスピース作製の場合は医科からの紹介状が必要になります。
前歯が少し隣の歯に重なっていたり、傾いて生えていたり、1本だけ飛び出てきているなどの場合に、ワイヤーを用いて部分的に治す矯正治療を行います。
また、歯の被せを行うのに際して部分的に周囲の歯の並びを整えたり、むし歯で根っこだけになった歯を引き上げるケースもあります。部分的に治療を行うため、治療期間が短く(約半年が目安)、治療費も抑えることができます。
まずは気軽に矯正を始めたいと考える患者さんが選択される治療法です。
*全体的に並びを改善したい場合や、重なりが大きすぎる場合は部分矯正では対応できない場合があります。
当院では
・前歯の部分矯正(並びを綺麗にする)
・エクストルージョン(延出)
・捻転(歯のねじれ)を取る
・アップライト(整直)
などの部分矯正治療を行っております。
前歯の部分矯正 | 上下どちらか ¥220,000 上下両方の場合 ¥440,000 |
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1本の歯の矯正 | ¥110,000 |
(全て税込)